こんにちはDiGです。
私DiGはフリーランスになってはや5年目になります。
今ではおかげさまでサラリーマン時代の倍以上お金をいただけるようになりました。
ですが、独立当初は色々と苦労しましたし、正直しんどいことも多々ありました。。
ということで今回は、これから独立してフリーランスとしてやっていこうと思っている方や、フリーランスになりたての方が、自分のように苦労することがないように、フリーランスとしての完全独立マニュアルを書いてみたいと思います。
なお、私自身がWEBデザイナー・プログラマーが本業ですので、特にデザイン関係・エンジニアの方などにお勧めの記事となっていますが、
すべてのフリーランスを目指す方に当てはまる内容も含まれていますので、そういった方も読んでいただけたら嬉しいです。
▼目次
これだけは絶対必要!フリーランスになるときに準備すべきもの
フリーランスになること自体は非常に簡単です。
会社を退職した後、良きタイミングで最寄りの税務署に開業届(と青色申告承認申請書)を提出すれば、その日から晴れてフリーランスです。
開業届と青色申告承認申請書の記入方法については↓こちらで徹底解説しています。
ただ事前に準備しておいた方がいいものや、開業後なるべく早めにやっておいたほうがいいことなど開業直後は色々やるべきことがあります。
▼事前に準備しておきたい
- 事業用のクレジットカード・銀行口座
- 名刺
- 自分のウェブサイト(ポートフォリオサイト)
- 会計ソフト・ある程度の会計知識
- マイナンバーカード
1 事業用のクレジットカード・銀行口座
銀行口座やクレジットカードは、プライベート用とは別に事業用のものを作ることを強くお勧めします。
そして、事業に関連する支払いは全てこの口座とカードを介して行いましょう。
フリーランスにとって最大の憂鬱イベントとして、確定申告が毎年やってきます。
確定申告で苦しまないためにもプライベートと事業をしっかり区分しておきましょう。
銀行口座やクレジットカード、特にクレジットカードは”会社員”という印籠があるうちに作っておいた方がスムーズです。
残念ながら、フリーランスという職業はまだまだ社会的信用が低いです。
しかも開業直後となれば、さらに厳しい目でみられることになりますので、最悪審査に落ちるということも考えられます。
最近ではフリーランスや個人事業主向けに作られたカードもありますので、そういったカードがお勧めです。
ちなみに私は、
の2種類を使っています。
テックビズカードは、ITフリーランス向けクレジットカードなので、フリーランスになった後に慌てて申し込みしても審査に通りやすいメリットがあります。
また、フリーランス向けの特典も色々ついているのでおすすめです。
楽天カードは、後述する楽天ふるさと納税や楽天証券と組み合わせることでポイント還元率が上がるので、うまく組み合わせると楽天経済圏ともいえるお得なポイントエコシステムが形成できます。
2名刺
開業した日からバリバリ動くために、名刺も事前にあればベターだと思います。
直接顔を合わせて名刺交換するような場面は、正直ご時世的にも昔ほど多くはないです(実際顔を合わせたことのないクライアントも多々います)。
ですが、名刺を作るとなんとなくフリーランスとして独立したという実感が湧きます(笑)
自分でプリンタで都度印刷する方法もありますが、手間を考えるとラクスルなどのネット印刷が早くて安いのでおすすめです。
自分もラクスルで名刺を作りました。
3自分のウェブサイト(ポートフォリオサイト)
WEBサイトがないと残念ながら信用度や仕事の獲得率が大きく下がります。
仕事を依頼するクライアント側は、「この人に仕事を依頼して大丈夫なのか」の判断のために、必ずWEBサイトを事前にチェックします。
ネット上の顔となるものですので、自分の過去の実績・営業内容・自分の強みなどをしっかりアピールしておくことが必要です。
制作に時間がかかるものなので、事前に手を付けておくのがベターです。
自分で制作する場合には、まずレンタルサーバーを契約して、ドメインを取得する必要があります。
レンタルサーバーとドメインがあれば、メールアドレスも事業用の独自のメールアドレスを使用することができます。
yahoo!やGoogleなど誰でも作れるようなWEBメールアドレスより、独自ドメインのメールアドレスの方が信用度は高くなります。
ちなみに自分もさくらインターネットを利用しています。
WEBサイト作成に自信がないという方や、とりあえず簡単なサイトから始めたいというかたは、自由度は若干下がりますが
– ポートフォリオ制作サイトPortfoliobox(ポートフォリオボックス)
– 簡単HP作成ペライチ
– CMでおなじみのWix.com
などを利用する方法もあります。
4会計ソフト・ある程度の会計知識
フリーランスになったら確定申告のために日々の収支を帳簿付けする必要がありますが、初めてという方がほとんどだと思います。
ですが今は便利なクラウド会計ソフトがあるので、それを利用することで、そこまで知識がなくても確定申告を無事済ませることができるようになっています。
今ではこれなしのフリーランス生活は正直考えられません。お世話になっております!
↓freeeに関しては以前まとめ記事を書きましたので、そちらもご参考にしてください。
会計ソフトはわかりやすくて便利なのですが、とはいえ会計知識がまるでないという状態でフリーランスになるのは少々危ないです。
例えば、「これは経費として計上できるのかどうか」とか「この場合、勘定科目をどれにしたらいいんだろう?」とか今でも結構悩むことがあります。
特に経費に関しては、なんでもかんでも経費にしてしまうと、もし税務調査が入った時に大変なことになります。
そのためにも書籍やネットなどである程度事前知識を得ておくことをおすすめします。
細かい部分までわからなくても、大枠を知っておくことで安心感も得られます。
自分が読んだ本を以下で紹介しておきます。
▼税理士にお願いしたい場合会計関連は人に任せて業務に集中したいという場合には、税理士にお願いするのが一番安心です。
知り合いの税理士がいない場合には、お住まいの近くの税理士を紹介してくれるサービスがあります。
– ベンチャーライフ| 起業・開業後の税理士紹介 (税理士月1万円~)
– 税理士選びなら税理士ドットコム
5マイナンバーカード
令和2年の確定申告から電子申告(e-Tax)を使用することで、控除額が10万円プラスされることになりました。
電子申告の場合にはマイナンバーカードが必須となります。
必ずしも事前に作る必要はないのですが、発効までに結構時間がかかるので、あらかじめ手続きしておいた方がいいかもしれません。
あと、マイナンバーカードを使用する際にはカードリーダーも必要です。
確定申告時期に品薄になることも考えられるので、事前に購入しておきましょう。
一応、今自分が使っているのをおすすめしておきますね↓
開業当初の不安定さを乗り切るための方法
フリーランス開業当初は、多くの人が収入の不安定さに頭を悩ませることになります。
何しろリソースが自分本人しかないわけですから、自分が動かない限り収入が生まれません。
独立後に仕事をもらえるような人脈を事前に作っておくことが理想ですが、毎月定期的に仕事を振ってくれる理想的な人脈なんて持ってない人の方が多いかと思います。
というわけでここからは私DiGの実体験を含めたフリーランスとして安定した収入基盤を作るための方法について解説します。
※ここからはおもにデザイナー・エンジニア向けの内容になります。
- アウトソーシングから新しいクライアントを見つける
- ストックフォトや副業で収入のベースを作る
- 税金や保険料をうまく削減する
1アウトソーシングから新しいクライアントを見つける
アウトソーシングサービスは、人脈のないフリーランスにとっての強い味方となっています。
デザインやプログラミングのような専門性のあるものから、商品の名前を考えるとかアンケートに答えるとか簡単なものまで幅広く案件があります。
代表的なアウトソーシングサービスとしては、
– クラウドワークス
– ランサーズ
– クラウディア
– Bizseek
などがあります。
自分にマッチした仕事を素早くキャッチするためになるべく多くのサイトに登録しておくことをお勧めします。
(私の経験上、案件を早く見つけてクライアントになるべく早くアプローチする方が有利です。)
また、アウトソーシングサービスは実績を積むほど仕事を獲得しやすくなるので、独立前でも幾つか案件をこなしておくと、いざ本格的に活動する際にも有利です。
こういったアウトソーシングサービスは、応募者同士の値引き合戦になりがちで、かつサービス手数料も結構取られるので、仕事量に比べて受け取れる金額は低いです。
ですが、クライアントに満足してもらえるような仕事ができれば、継続案件のお誘いをいただけることが結構あります。
注意
クライアントによっては手数料の支払いを嫌って、すぐにアウトソーシングサービス外でのやり取りを勧誘してくるクライアントがいます。
そういうクライアントの中には、結構怪しいクライアントもいるので気を付けてください。
少なくとも初回はアウトソーシング内で案件を完結させることをお勧めします。
これはアウトソーシングサービスに感謝を込めてお金を落とすとともに、クライアントがきちんとお金を支払う意思があるのかを確認できますので、怪しいクライアントに引っかからないための自己防衛にもなります。
2フリーランス向け案件紹介サイトを利用する
仕事の単価を重視したい場合には、案件紹介サイトに登録するのがおすすめです。
フリーランスのエンジニアやデザイナー向けの案件紹介サイトも最近増えてきています。
– レバテックフリーランス
– テクフリ
フリーランスになりたての頃は仕事の相場感が掴めないことが多いので、こういったサイトに登録しておくとそこらへんの感覚をつかむことができます。
需要の高い仕事などもわかるので、実際に仕事を受けるかはさておき、登録しておくといいかもしれません。
3ストックフォトや副業で収入のベースを作る
フリーランスは会社員と違い、毎月の収入の変動が激しいです。
その月に頑張って仕事を完了しても、クライアントによっては支払いが翌々月末なんてこともありますので、特に開業当初の手元資金が厳しい時期には、こういったクライアントの支払スパンに苦しめられることも結構あります。
私の開業当初には無かったサービスなので、当時これがあれば苦しまずに済んだかも。
そんなフリーランスにとっては、毎月計算できる収入のベースがあることは非常に重要です。
色々な副業の中で、デザイナーの業務と親和性が高く、私がお勧めしたいのがストックフォト・ストックイラスト副業です。
↓ストックフォト・ストックイラストを始めるために必要なことを全てまとめた完全版記事です。
私が特にストックフォト・ストックイラストをお勧めする理由は
- デザインの業務内で作成したデザインの再利用ができる
- フリーランスの問題点でもある忙しい時と暇な時の波を埋めてくれる
- 登録数が増えて稼げるようになれば、不労所得になる。
といった点です。
デザインの業務内で生まれたデザインをリメイクしたり、セットにして販売したりとアイデア次第でストックフォトの登録作品数を増やしやすいです。(ストックフォトは登録数が重要です)。
また、ボツになったデザインの供養場所にもなります(笑)
またフリーランスは鬼のように忙しい時もあれば、急に暇になるときもあります。
自分の場合は、忙しい時には本業にフルコミットし、暇な時にはストックフォト用の作品を作ったりするようにしています。
ある程度の金額を稼げるようになるまでに多少時間はかかりますが、売れるようになれば毎月不労所得を生んでくれる資産になります。
寝ている間にも収入を生んでくれるので、労働リソースの限られるフリーランスにとって、収入のベースを引き上げてくれる大変ありがたい存在となります。
4税金や保険料をうまく削減する
会社員時代は社会保険料の半分を会社が負担してくれていましたが、フリーランスになったら国民健康保険に切替となり全額自己負担となります(場合によっては会社員時代の健康保険を任意継続できる場合もあります)。
その点は会社のありがたみを感じる部分でもあります。
この国民健康保険料をできるだけ安くするための方法として、国民健康保険組合が運営する健康保険に加入する方法があります。
各業界ごとに幾つかの国民健康保険組合があり、デザイン業関連の場合「文芸美術国民健康保険組合」が一番有名です。
– 文芸美術国民健康保険組合
上記ホームページに行っていただくと、試算ツールがあり、どれくらい保険料が削減できるか試算することができます(※現在改装中のようです)
私がかつて試算した際には、たしか年間20万円くらいの保険料を削減できるという試算結果でした。
保険料は収入に関わらず一定なので、収入が増えるほど削減できる金額が増えるということになります。
この文芸美術国民健康保険組合に加入するには、まず組合に加入している団体の会員になる必要があります。
ここら辺がちょっと面倒なところではありますね。
– 加盟団体一覧表
上記ページを見て自分の業種が加入できそうな団体を探しましょう。
WEBデザイナー・イラストレーターなどデザイン関連の場合には、
あたりが候補に上がってくるかと思います。
それぞれ、加入要件や入会金・年会費などが異なりますので、詳しくは各団体のホームページを参照してください。
ので日本グラフィックデザイナー協会に加入させていただきました。お世話になっております。
結構団体により入会資格が厳しかったりもするので、注意してください。
その他、税金の控除額を増やす方法としてiDeCo(個人型確定拠出年金)、国民年金基金、小規模企業共済に加入する方法などがあります。
特にiDeCoは人気があり、自分も加入しています。iDeCoについてはこの後のページで解説いたします。
あとは、控除額はそこまで大きくならないですが、ふるさと納税もお得なので活用した方がいいと思います。
色々なサイトがありますが、楽天ポイントが使える楽天ふるさと納税が一番お勧めです。
楽天カードとのコンボでよりお得になります。
余裕が出てきたら将来への投資をしよう
フリーランスとして少しずつ資金的にも余裕が出てきたら、将来のためにも資産運用を始めることをお勧めします。
このまえ老後2000万円問題なんてのもありましたが、自営業であるフリーランスはもともと受け取れる年金が少ないので、もはや年金には期待できないと思います。
自分の将来は自分で何とかするという気持ちが必要です。
そのための資産運用として私がおすすめしたいのが、
の2つです。
2つとも有名ですので、ご存知の方も多いかと思います。
詳しい仕組みなどは、ホームページを見ていただくか以下の書籍などを読んでほしいですが、簡単に言うと毎月決まった額を投資信託に預けてコツコツと長期的に資産を増やしていくという資産運用になります。
↓idecoについては、こちらのページで詳しく解説しています。
投資信託なので資産が逆に減るというリスクも0ではないですが、銘柄は自分で選べますので、リスクを避けたい人は手堅いポートフォリオを組めばリスクは限りなく低くできます。
この両者は年間の最大投資金額など違いが色々とあるのですが、一番大きな違いが
- iDeCoは掛金が全額所得控除になる
- iDeCoは60歳まで引き出せない
という点です。
所得控除になるのは非常に魅力的ですが、反面60歳まで引き出せないので、小額から始めたい方はまず積み立てNISAから始めてみるといいかもしれません。
積み立てNISAの場合はいつでも引き出すことができます。
なお、積み立てNISAやiDeCoを始める場合には証券会社に口座を開く必要があります。
最近はネット証券会社の人気が高く、
– 楽天証券
– SBI証券
などが有名です。
特に楽天証券は、楽天・バンガードという非常に優良な信託銘柄があり、口座開設で楽天ポイント倍率が上がるのでおすすめです。
▼こちらもおすすめ!フリーランスにお勧めしたい、「お金の知識」に役立つYoutubeチャンネルをまとめて紹介しています。
書籍よりお手軽にわかりやすく知識が得られるのでお勧めです。
健康に気を付けて無理のないフリーランスライフを
以上今回は、これから独立してフリーランスとしてやっていこうと思っている方や、フリーランスになりたての方向けのフリーランス完全独立マニュアルを書いてみました。
私がフリーランスとして働いてきた5年間に得たフリーランスとしてのノウハウやコツのすべてをまとめました。
是非参考にしていただければ嬉しいです。
あと僭越ながらフリーランスの先輩として付け足すことがあるとすれば、
- 健康には気を付けましょう。無理は禁物
- インプットの時間を作りましょう
という2点でしょうか?
一点目は言うまでもなく「健康第一」ということです。
フリーランスの労働リソースは自分自身しかありません(人を雇えるくらい稼げるようになれば別ですが)。
自分が動けなくなったら、収入はなくなります。
特にフリーランスははっきりとした就業時間がないので、だらだらと長く働いてしまいがちです。
ちょっとしんどいと思ったら、勇気をもって休むことも必要です。
▼座りすぎには特に注意特に気をつけて欲しい長時間の座りすぎによる健康リスクについてまとめました。
二点目として、フリーランスになると一人の作業が多くなり、情報に疎くなりがちです。
また通勤中の読書などインプットの時間がなくなるので、自分で意識して勉強の時間を作っていく姿勢が必要です。
フリーランスにはたくさんのメリットもあれば同時にデメリットもあります。
楽しいこともたくさんありますし、しんどいこともたくさんあります。
でも私自身は、フリーランスになって本当に良かったと思っていますし、皆様にもそう思えるようなフリーランスライフを送ってほしいと願っています。
記事の内容で質問等あれば、私が答えられる範囲であればお答えいたしますので、お気軽にご質問ください。
ではでは。
この記事はまとめ記事として、今後もアップデートしていく予定ですので、お時間あるときにでもまた読みに来てくれたら嬉しいです。