復活傾向?Shutterstock(シャッターストック)で月間最高売上を(なぜか)更新

Shutterstock売上更新のなぜ?を分析してみた
B!

 

皆様こんにちはDiGです。
 

本日はShutterstock(シャッターストック)の先月売上金額が過去最高額を(なぜか)更新したので、それについての分析と考察になります。
 

Shutterstockについては、過去何回も記事を書いていますが、6月に突然の報酬改定がありました。
 

↓詳しくは過去記事を参照ください。


 

あまりにも急で、かつ寄稿者が一方的に不利益を被るものであったことから、Shutterstockに対する寄稿者の不満が爆発し、一時各所騒然となったことは皆さまご存じのとおりです。
 

報酬についても実際ガクンと下がった方が多くいまして、私もその一人でした。

6月は前月と比べて30%くらい減って「これはShutterもうあかんな・・」という気持ちでした。



そんな感じでShuttersttockにはもはや特に期待もしていなかったのですが、7月、8月となぜか右肩上がりで売上が戻っていき、8月は今までの最高売上額だった3月を抜き、なんと過去最高を記録しました。
 

なぜか過去最高売上を記録
 

購入の履歴を見てみると、単価に関しては相変わらずの0.1$代連発で、たまーにオンデマンドの単価高めの購入が紛れ込む感じ。
 

ランクに関しては、6月の時点でランク5で今も変わっていないので、ランクによる売上アップではない模様。
 

単価は変わらず安い
 

 

これはShutterstock復活ということなのか?ということで、改定前の5月から改定後の6~8月のダウンロード数増減、RPDを割り出して表にしてみました。
 

ちなみにRPD(Revenue per Download)は、報酬総額をダウンロード数で割ったもので、ダウンロード当たりの単価を割り出したものです。

RPD : 報酬総額($) ÷ ダウンロード数 = 1ダウンロード当たりの報酬($)

 

※なおDL数、RPD増減については、改定前の2020年5月を基準としたパーセンテージで表しています。

DL数増減(%) RPD RPD増減(%)
2020年5月
(改定前)
0.573$
2020年6月
(改定月)
110% (+10%) 0.352$ -38%
2020年7月 121% (+21%) 0.421$ -26%
2020年8月 126% (+26%) 0.542$ -5%

 

ということで、ダウンロード数が改定前から25%以上増えていて、かつRPDも(改定前には及ばないものの)かなり回復傾向であることがわかりました。
 

ダウンロード数については、急にShutterstockの顧客が増えたとは考えづらいので、寄稿者の大量離脱による作品数減少が逆にいい方に影響しているのかなという気がします。
 

あとは個人的にコロナ関連のイラストが引き続き売れているので、それも多少ダウンロード数を押し上げているかもしれません。







次にRPDの増加について調べてみます。
合計金額の中で定額制が占める割合について改定前後で計算してみました。
 

  2020年
5月
26月 7月 8月
定額制(%) 62.2% 63.2% 58.8% 45.4%
それ以外(%) 37.8% 36.8% 41.2% 54.6%

 

0.1$連発の状況から予想はできましたが、やはり定額制の占める割合は減少傾向で、オンデマンドその他の占める割合が徐々に増えています。
そして、8月は定額制の金額を逆転していました。
 

ということで、ダウンロード数の増加と定額制以外の売上アップが合わさって、8月の売上を押し上げたことがわかりました。
 

売上のカギを握るのは、ライトユーザー層

 

今までは概ねダウンロード数が増えれば日々の報酬も増えていくイメージでした。
ですが、6月の報酬改定以降は、ダウンロード数に比例した売上計算は成り立たなくなったと言えます。
 

定額制が0.1$代中心になってしまった今、カギを握るのは定額制以外の売上、つまりオンデマンドや1点単位などの売上で、そこを増やすことが売上アップに直結すると言えます。
 

ではオンデマンドや1点単位の購入が期待できるユーザー層は?と考えると、ライトユーザー層、つまり頻繁には素材を必要としていない層ということになります。
 

つまり、ライトなユーザー向けの素材数を増やしていくことが、改定後のShutterstockの売上の鍵を握っていると言えます。
 

ライトユーザー向けの素材に関しては、以前別の記事で考察を上げていますので、こちらをご覧ください。


 

依然として解決しない1月リセット問題

 

もはや期待値0になっていたShutterstockですが、実際に私は最高売上額を更新することができました。
つまり、定額制以外の売上次第でまだ伸ばせる可能性があるということです。
 

ただ改定内容の依然として納得できない部分として、1月に全員のランクが一斉に1にリセットされるという問題があります。
 

これに関しては、実際1月になってみないとどれくらい下がるのか想像がつきません。



私も過去記事でPIXTAのような直近1年間の売上でのランク制導入を訴えましたが、まあShutterstockなので期待はできないでしょう苦笑
 

1月になったら、フォーラムが再び荒れだすことは容易に想像できますね。
 

ということで、良くも悪くも気になる存在のShutterstockには、今後も注目していきたいと思います。
 

ではでは。
 

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。
お時間ありましたら、他の記事も読んでみて頂けると嬉しいです。

 

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