Shutterstock(シャッターストック)報酬改定のその後まとめ

Shutterstock(シャッターストック)のその後
B!

 

こんにちはDiGです。
 

6月1日より実施されたShutterstockの報酬改定から約10日ほど経過しました。
 

↓報酬改定についての詳細はこちら


 

ある程度の期間が経って、今回の改定がどれくらい報酬に影響を与えるのか見えてきた部分があると思いますので、今回はそこら辺をまとめてみたいと思います。
 

RPDで改定前後を比較してみる

 

報酬総額をダウンロード数で割ったものをRPD(Revenue per Download)と言い、海外の方はRPDで改定前後を比較している方が多く見られます。

RPD : 報酬総額($) ÷ ダウンロード数 = 1ダウンロード当たりの報酬($)

今回フォーラムの投稿者でRPDの記載があった方を何人か抜き出してみました。
 

寄稿者 過去RPD 2020年6月RPD 増減(%)
寄稿者A 0.78$ 0.47$ -40%
寄稿者B 0.70$ 0.37$ -47%
寄稿者C 0.6~0.7$ 0.25$ -58%~64%
寄稿者D 0.47$ 0.26$ -45%
寄稿者E 0.66$ 1.17$ +77%
寄稿者F 0.75$ 2.09$ +179%

※過去RPDの集計期間は寄稿者の投稿をもとにしているため、寄稿者により異なります。
※寄稿者によるRPDの差は、ランクの違いや画像メイン・動画メインの寄稿者などコンテンツの違いによるものと推察されます。




自己申告であることや、ランクや総DL数・過去RPDの期間など不明な部分も多いので、どこまで信ぴょう性があるかは要検証ではありますが、増えている方もいるというのは正直驚きました。
 

ただ増えている方の投稿を読むと、「エクストラライセンスでの購入があった」とか「オンデマンドでまとめ購入があった」という方でしたので、定額制を主で見ると概ねみなさん40%前後の減収となっているようです。
 

ちなみに私DiGの場合、

寄稿者 2020年5月RPD 2020年6月RPD 増減(%)
DiG(ランク5) 0.57$ 0.33$ -42%

という結果でした。
 

エクストラライセンスや高額の1点単位購入が今月はまだなく、オンデマンドもやや少なめな感じで今のところしんどい感じです苦笑

 

海外寄稿者の動向

 

改定直後、フォーラムは大荒れで「ポートフォリオを閉じます」という投稿が多く見られました。


怒りMAXだった改定直後よりは、少し海外の方も落ちつきを取り戻している印象ですが、投稿数は以前としてかなり多い印象です。
 

ある寄稿者がフォーラム内でアンケートを取っていましたので、そちらを見ると
 

Shutterstock new comission
Google form: Shutterstock New Commission System
 

  • アカウントを消した / 4.8%
  • 販売を止めた(ポートフォリオを非表示) / 25.3%
  • 続けるけど新規投稿はしない / 34.4%
  • そのまま続ける / 35.6%

 

という結果でした。
 

Shutterstockに見切りをつけて、離れたり非表示にして抗議の意を示す寄稿者も多くいる一方、不満を感じながらも収入的な部分から切ることができないという多くの寄稿者の苦しい立場が透けてみえる結果のように思います。



また、Shutterstockの登録作品数の増減をチェックしている寄稿者の方もいました。
 

シャッターストックカウンター
Shutterstock Counter
 

こちら集計開始が6月6日からなのが残念ですが(多分もっと前の時期が一番減っていると思います)、本日現在の6日間で40万点くらいの作品が減っているようです。
 

Shutterstockの動向

 

Shutterstockは改訂以降、バグの修正報告以外にはフォーラム内にコメントを出していません。

寄稿者の反応を引き続き注視しているとは思いますが、寄稿者側で何か大規模な動きでもない限り、このまま何事もなかったかのように流れて行ってしまう可能性が高いでしょう。
 

コロナの影響もあったとは思いますが、今回の改定はあまりにも急で、かつ寄稿者にとっては理不尽なものでした。
 

6月以降、創業者のOringerが持ち株を少し売却したりしているので、社内で何らかの体制の変化があったのかもしれません。
(株にはあまり詳しくないのであくまで推測です)
 

いずれにしても信頼を大きく損なったことは間違いがなく、短期的に業績が上がったしても、今後長いスパンでShutterstockは大きな代償を払うことになると思います。
 

ストックの運営会社として一番大事なのは株価ではなく、作品を寄せてくれる寄稿者こそが資産であるということを、もう一度思い出して頂きたいところです。
 

ではでは。
 

 

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