(最新) Extendscript toolkitが見つからない場合の対処法 (Illustratorスクリプト,イラレ スクリプト)

Extendscript toolkitが見つからない場合
B!

 

こんにちはDiGです。
 

以前↓こちらの記事で、Illustratorスクリプト作成のためにエディタツールとして、Extendscript toolkitの導入方法について解説いたしました。


 

ですが、Mac環境においては、古いアプリケーションを表示するようにしても、Extendscript toolkitが見つからないという場合があります。

該当する環境 / macOS Catalina (10.15) 以降

 

macOSでは2019年末リリースのCatalina以降、32bitアプリケーション非対応となりました。
Extendscript toolkitはすでに開発が止まっており、32bitアプリケーションしか存在しないので、インストール可能リストには一切表示されません。
 

Windowsは32bitにも対応していますので、現時点ではインストール可能ですが、今後Mac同様非対応となる可能性もありますね。

 

では、macOSの人はどうしたらいいの??

 

じゃあmacOSの人はどうしたらいいの?と思うところですが、Adobeでは代替の開発ツールとして、

Visual Studio Code + プラグイン「ExtendScript Debugger

を推奨しています。
 

Visual Studio Codeは、Microsoft社の人気エディターツールです。
このVisual Studio Codeに、上記プラグインを追加することによって、Extendscript toolkitとほぼ同様の挙動で使うことができるようになります。
 

Visual Studio Code
 

まずはVisual Studio Codeをインストールしてください。
Visual Studio Codeはデフォルトでは英語になりますが、日本語に変換するプラグインが有るのでご安心ください。
 
VS code日本語プラグイン
 

Visual Studio Code左メニュ一の一番下「拡張機能」(四角が4つあるアイコン)をクリックして、検索から「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」を見つけてインストールしてください。
これで日本語化はOKです。



 

ExtendScript Debuggerの導入方法

 

次に、ExtendScript Debuggerをインストールしていきます。
 

ExtendScript Debugger
 

先ほどの日本語化プラグインと同様に、「拡張機能」から「ExtendScript Debugger」を探して、インストールしてください。
 

インストールが完了したら、次にVisual Studio CodeとAdobe illustratorの接続設定をします。
 

Visual Studio Codeとイラレの接続
 

右下に「ターゲットアプリケーションを選択」というボタンが表示されているので、こちらをクリックします。
そうすると、上部に選択フォームが開くので、この中からお使いのIllustratorを選択してください。
 

Illustratorがまだ起動していない場合は、起動するかどうかを問われるので、「はい」を選択して起動してください。
接続に成功すると、「ターゲットアプリケーションを選択」の部分に、Illustratorという文字が表示されます。



 

最後にデバッガーの動作設定をするためのデバッグ構成ファイルを追加します。
 

デバッガの設定
 
左メニューの拡張機能の一個上にある「実行」ボタンをクリックして、「フォルダを開く」リンクをクリックします。
(または、上部メニューの「ヘルプ」→「ようこそ」→「フォルダを開く」でも可能です)
 

ここでデバッグ構成ファイルの保存先を指定します。
後々のことを考えると、保存先としてスクリプト作成用フォルダを作成して、そこを指定するのが望ましいと思います。
 

デバッグファイルの作成
 

フォルダを開くと、「launch.jsonファイルを作成」というリンクが同じ場所に表示されるので、こちらをクリックします。
 

Extendscript Debugを選択
 
クリックすると、上部選択フォームが開くので、この中から「Extendscript Debug」を選択します。
 

jsonファイルを保存して完了
 

「Extendscript Debug」を選択すると、jsonファイルが自動生成されるので、これを先ほどのフォルダに保存したら完了です。
このファイルは指定した場所に隠しファイルとして保存されます。
 

Illustratorとの連携をテストしてみよう

 

では実際に使ってみたいと思います。
 

スクリプトの実行テスト
 

とりあえず、新規ファイルに

alert(“OK”);

と書いてから、デフォルトのindex.jsxというファイル名で保存しておきます。
保存先は先ほど指定したフォルダがデフォルトになります。
 

index.jsxを選択
 

保存したら「実行」メニューの左上に表示されている「スクリプト名を求める」の横の緑の三角ボタンをクリックします。
選択ダイアログが隣に開くので、先ほどの「index.jsx」を選択します。
 

スクリプトが実行される
 

選択するとスクリプトが実行され、illustrator上にダイアログで”OK”と表示されました。
 

ということで今回はExtendscript toolkitが見つからない場合の、Visual Studio Code + ExtendScript Debuggerの導入方法について解説してみました。
導入に若干手間がかかりますが、Illustratorとの連携が取れるので、今後のIllustratorスクリプト開発においてはこちらが主流となっていくと思います。
 

Extendscript toolkitが見つからなくてお困りの方は、こちらを試してみてください。
 

この間Mac環境に移行したので、Extendscript toolkitがMac環境で使えないことを最近知りました汗
M1チップ搭載の新Macの評判がすこぶる良いので、自分のようにMac環境に引っ越す方が増えると思い記事にしてみました。
参考になれば幸いです。

 

ではでは。

 

 

1 件のコメント

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